ウェルスナビ|ロボアドETFに「1%」の手数料は高すぎ?!

「えっ!こんなに払いすぎていたの」っと驚きを隠せない前髪パッツン少女 [モデル:ゆうき]

1987年10月19日(月)、ダウ工業株価平均指数が1日でマイナス503ポイント(マイナス22%)暴落しました。いわゆる「ブラックマンデー」ですね。

世界を大混乱させたこの事件を受け、アメリカ証券取引委員会は大暴落の原因を究明する調査を開始し、翌年には膨大な「調査報告書」を公表することになります。

調査報告書のなかにはブラックマンデー発生の原因説明にくわえて「新しい金融商品」の開発が必要であるという政策提言も盛りこまれていました。

ブラックマンデーに関する調査報告書をヒントにして生まれたそれまでにない金融商品…

それが、証券取引所に上場し株式のようにリアルタイムで売買ができる投資信託。すなわち「Exchange Traded Funds(上場投資信託)」です!

1993年1月、アメリカ初のETFとして「S&P500」をベンチマークとするSPDR「SPY」が設定されました。

意外にもETFの歴史はまだ浅いのですが、SPYの純資産総額は2018年10月24日時点で約2,500億ドルで、日本円に換算するとおよそ28兆円以上もの金額に。

ロングセラーかつ人気もダントツ1位で、2位以下を圧倒的にひき離して世界最大規模のETFに君臨しつづけています。

日本では1995年5月に日経300株価指数連動型のETFが全国8証券取引所に上場。現在でも日経平均・TOPIXといった株価指数に連動するETFが取引可能です。

SPYも2011年には銘柄コード「1557」で東証に重複上場を果たしていますが、こちらの売買状況はあまり活発ではないようですね。

ETFは商品取引の倉庫保管受領書からヒントを得た「イン・カインド設定」やファンドマネージャー不在の仕組みにより、インデックスファンドを極めてローコストで運用することを実現。

長期的な資産形成ツールとして全世界の機関投資家・個人投資家に保有されています。

S&P500は、アメリカという世界一の金融市場で上場している銘柄のなかから選りすぐりの500社で構成されていて、中型株・大型株の動向をあらわす株価指数。

アメリカ株式市場の時価総額うち約80%をカバーしており、アップル・マイクロソフト・アマゾン・フェイスブック・グーグル(アルファベット)・P&G・コカコーラ・ウォルトディズニーといった有名企業も多く含まれています。

つまりS&P500は「アメリカのいま」を反映する指数であって、SPYを購入するということは「アメリカの成長そのもの」に投資すること。

S&P500の銘柄を個別に購入してそろえるには莫大な資金が必要になりますし、構成銘柄の定期的な見直しに合わせて売買・入れ替えを行うのは大変ですが…

SPYならこのような手間も一切「不要」。まさに画期的な金融商品ですね!

グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾンはいまや誰もが知っている世界的大企業であり、プラットフォーマーとしてその地位を確立していますよね。

頭文字をならべた「GAFA」を「黙示録の4騎士」として企業解説した書籍「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」が出版され話題になっています。

地上の1/4づつを支配し、生殺与奪の権威を与えられるとされている「四騎士」に例えるのはいささか大げさな気もしますが…

もはや個人・企業はもちろん国家にとっても脅威の存在で、理解・共存が必要になってきていることは間違いないでしょう。

●ウェルスナビ:米ドル建て・米国ETFで長期・積立・分散投資!

ウェルスナビ」は、これまで一部の富裕層や機関投資家だけのものであったとされる世界水準の金融アルゴリズムをテクノロジーによって一般化しました。

「資産配分の決定」「金融商品選定」や「入金」「発注」「積立」「再投資」のみならず、「リバランス」や「税金最適化」まで資産運用のオートメーション化を実現!

「目標金額」と「リスク許容度」を設定するだけで、「ノーベル賞受賞者」が提唱する理論による最適なポートフォリオが自動構築されます。

最低限の時間・手間で最適なポートフォリオによる資産運用が行えるなんて、すごい時代になったものですね。

さっそく無料のリスク許容度診断で「6つの質問」に答えてみたところ、たかはし昇一のリスク許容度は「5/5」と診断されました。

リスク許容度診断6つの質問

  1. 現在、何歳ですか?
  2. 年収はおおよそいくらですか?
  3. 金融資産はおおよそいくらですか?
  4. 毎月の積立額は?
  5. 資産運用の目的は?
  6. 株価が1ヶ月で20%下落したら?

ウェルスナビで設定されるリスク許容度は、数字が大きいほど「許容度が高い」ことを意味しています。

若くて年収・金融資産が多く、運用期間が長期でリスクへの心理的耐性が強いほど許容度は高いとジャッジされるようです。

リスクとは「不確実性」のこと。リターンを求め中長期的な投資をするならば、相場が下落して一次的に損をすることは覚悟が必要ですよね。

ウェルスナビは「ロボアドバイザー」という目新しさが注目されがちですが、その運用方針は「長期・積立・分散」という手堅いもの。

年齢30代〜50代の働き盛りをメインターゲットに置き、あくまで手軽で中長期的・安定的な資産形成のサポートを目指しています。

そんなウェルスナビの資産形成コアは「米ドル建てで最適化された国際分散投資のポートフォリオ」なんですね。

具体的には「米国に上場しているすべてのETF」から「客観的な基準」によって選定された複数のETF銘柄になります。

ウェルスナビ「WealthNaviの資産運用アルゴリズム (White Paper)」

※出典元:ウェルスナビ「WealthNaviの資産運用アルゴリズム (White Paper)」より

1銘柄だけでも分散効果の高いETFをさらに複数組み合わせることでリスクを低減させ、世界中のさまざまな国の経済成長の恩恵を受けられるのが効率的な「最適ポートフォリオ」とされます。

さらに「通貨の最適化」として、中長期の国際分散投資において資産を効率的に増やすため「米ドル建て(為替ヘッジなし)」で運用されます。

これら対象銘柄の選定基準は「パッシブ(インデックス)」で「純資産額が小さすぎず償還リスクが低い」ことや「流動性」「コスト」など。

この堅実な選定基準は、ぼく個人が積立投資で選定した投資信託もあてはまっていて納得感があります。

ウェルスナビは、アメリカの株式にインデックスするETFとして先述のSPYではなく「VTI」を選定しています。

VTIの正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」。「CRSP」という指数のパフォーマンスに連動する投資成績を目指すETFですね。

CRSPの銘柄数は約4,000にもなり、カバー率はほぼ100%。それはダウ工業株価平均・S&P500とちがって「小型株」も構成銘柄に入っているからです。

妻への相続のための信託で「現金の10%を政府短期債で、残り90%はS&P500のインデックスファンドで運用するように指示しました(超低コスト投信で知られるバンガード社の投信をすすめます)。こうした方針をとることにより、高額な手数料をとる運用者をかかえている他の投資家よりも、長期では優れた結果を残せると確信します」

世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏がこのように発言し話題になりましたが、VTIならSPYやバンガード社の「VOO」以上に分散性が高くなりますね。

VTIは純資産総額こそ2018年10月12日時点で約1,000億ドルとSPYの半分以下ですが、SPYやブラックロック社の「IVV」に続く人気があります。

もはや大企業だからいつまでも安泰と言える世の中ではありませんし、元は小さかった会社が思いがけず急成長する可能性だってあります。

そのように考えると、これから「アメリカの成長そのもの」を信じてアメリカ株に投資をするならVTIがより合理的だとぼくにも思えます。

ウェルスナビは診断によって目標金額・リスク許容度を設定するだけで、米ドル建て国際分散投資の最適ポートフォリオが構築されますが…

無料診断で最適ポートフォリオは結果表示されますし、投資対象銘柄も公開されているわけですから、自力でそのとおりに投資すればいいですよね?

投資経験者であればなおさら「わざわざウェルスナビを利用するメリットはないのでは?」と疑問に思うのが正直なところでしょう。

なぜならばウェルスナビでは「預かり資産の時価評価に年率1%(税別)」という決して安いとは言えない「手数料」が発生してしまうからです!

ウェルスナビの過去25年間シミュレーションは年平均6.1%の利回り。ここから単純に「手数料1%」を引けば「約5%の利回り」で、運用成績は「平凡」といった印象です。

さらに「手数料1%」の外で0.10〜0.14%の「経費(運用手数料)」などが発生するため手数料は実質「1.2%程度」になります。

バフェットがインデックスファンドを推奨するのは「無駄な手数料をカットする」ことが目的のひとつでもありますよね。

パッシブ(インデックス)投資をするのであれば、わざわざウェルスナビに高い手数料を払う意味なんてないのではないでしょうか?

AI・ロボアドバイザーを活用した投資ってなんだか夢があるなと思ったのですが…

その中身が米国ETFによる長期・積立・分散でのパッシブ(インデックス)投資だなんて、期待したほどの目新しさはないと感じてしまったのが正直なところです。

ウェルスナビでの「無料診断」の結果

※出典元:ウェルスナビ「無料診断結果」より

●ETFと投資信託:積立投資に向いているのは一体どっち?

ぼくは「資本主義は崩壊しない」「世界経済は全体としては成長する」「株価が上がって困る人はいない」という考えでマーケットの価格形成に参加しリターンを得ようとしています。

億万長者にはなれないでしょうが、長期・積立でのインデックス投資という手法にたどり着き実践しています。

アクティブではなくパッシブ(インデックス)を選んだのは、バフェットが言うように「高額な手数料」をとられず低コストな運用をしたかったからです。

投資の過去におけるパフォーマンスはだれでも気になるものですが、それは将来のパフォーマンスを約束するものではないですよね?

一方で、コストを削減することは将来的なリターンを上げるための確実な手段です。

そのように考え購入手数料が無料の投資信託「たわらノーロード」を「毎月10万円」積み立てています。

ぼくの場合は勤務先に福利厚生制度として導入されている「職場積立NISA」を活用すれば「奨励金3%」も得られますしね。

結果的に長期・積立でのインデックス投資にノーロードの投資信託(非上場)をチョイスしたわけですが、ETF(上場投資信託)にすべきか否かで悩んだ記憶があります。

どちらも投資信託ではあるので、運用会社の調査費用・人件費などに充当される「信託報酬」というコストが発生します。

日本国内の証券取引所に上場しているETFは信託報酬のレンジが0.060%〜0.950%と1%以下に設定されていることが多いです。

投資信託は0.100%〜1.650%が信託報酬の一般的なレンジなので、ETFは投資信託より信託報酬が低い傾向があると言えますね。

たとえば「日経300株価指数連動型上場投資信託」の信託報酬は元本総額によって年率0.36%〜0.52%(税抜き)。

それに対して、SPYが東証に重複上場した「1557」の信託報酬は年率0.0945%(税抜き)と0.1%以下です。

そしてぼくが積立投資している「たわらノーロード 先進国株式」の信託報酬は年率0.2%(税抜き)。

2018年7月3日に設定された「eMAXIS Slim 米国株(S&P500)」でも信託報酬は年率0.16%(税抜き)です。

信託報酬の比較

  • 日経300株価指数連動型上場投資信託:年率0.36%〜0.52%(税抜き)
  • SPDR S&P500 ETF(1557):年率0.0945%(税抜き)
  • たわらノーロード 先進国株式:年率0.2%(税抜き)
  • eMAXIS Slim 米国株(S&P500):年率0.16%(税抜き)

このように比較すると「1557」の信託報酬はまさにケタ違いの低コストとなっていますね。

投資信託は信託報酬0.100%〜1.650%が一般的なレンジですが、アクティブ型だと多くの手間と人件費が発生することから年率2%以上(税抜き)の信託報酬を設定していることもあります。

運用期間が長くなればなるほど信託報酬の違いがリターンに大きく影響してくることは容易に想像できます。

もしアメリカの将来性を信じて信託報酬にもこだわった資産運用をするのであれば、上記の投資信託でなく「1557」を購入する方が合理的に感じますよね。

それにもかかわらず、ぼくが信託報酬を半分にすることを放棄してまで「ETFではなく投資信託を積み立てている理由」は主に3つあります。

ETFではなく投資信託を積み立てている理由

  1. 売買手数料がかかる
  2. 定期・定額積立ができない
  3. 自動買付・自動分配金再投資ができない

①売買手数料がかかる

ETFは投資信託に比べて信託報酬が圧倒的に低いというメリットはありますが、信託報酬以外のコストが発生します。

それは、ETFの購入・売却時の「売買手数料」です。

例えばネット証券大手の「SBI証券」では1回あたりの注文で発生する売買手数料は約定金額に応じて設定されていて、10万円以上20万円未満の場合は185円となります。

10万円未満は1回につき139円ですが、20万円以上50万円未満は272円と約定金額が高くなればなるほど売買手数料も高くなってしまいます。

毎月10万円の積立をしていくとなると「たわらノーロード 先進国株式」なら購入手数料は0円ですが、「1557」だと1年2,220円・10年22,200円・30年66,600円のコストがかかりますね。

1回あたりは少額でも積み重なればそれなりの金額になります。ETFをチョイスする目的はコストを抑えることなのに…これでは本末転倒でしょう。

たったの139円だって、もし30年間・5%複利で運用できたら約12万円になりますからね。

楽天証券「積立かんたんシミュレーション 」の結果

出典元:楽天証券「積立かんたんシミュレーション 」より

②定期・定額積立ができない

証券会社各社に「投信積立」というサービスがあったり2018年からは「つみたてNISA」もスタートしたように、投資信託は少額積立と相性がいい金融商品です。

その一方で、ETFには投資信託のように「定期」「定額」で積み立てるサービスが見あたりません。

ETFは「1株単位」での購入になりますし、上場しているため、売買によって常に価格変動しているからですね。

定期的に毎月10万円をETFに積立投資するには「株数×時価」が常に10万円でなければなりません。

そんな状況は現実的ではないので、どうしてもETFで積立投資をするなら対象銘柄の価格変動をウォッチしながら「変額」する必要があります。

「1557」の場合、2018年10月25日の終値は29,920円でした。資金10万円なら3株購入できる計算になりますが、10,240円の「チャンスロス」が発生してしまいます。

でもSBI証券の「投信積立」なら最低100円という少額から定額・積立投資が可能。「口数単位」なので半端な金額も残りません。

買付のタイミングも毎日・毎週・毎月・複数日・隔月の5コースからチョイスできるので、「ドル・コスト平均法」による高値掴みのリスク低減も期待できますよね。

SBI証券「投信積立で資産形成をはじめよう」

※出典元:SBI証券「投信積立で資産形成をはじめよう!」より

③自動買付・自動分配金再投資ができない

「②定期・定額積立ができない」にも関連するところですが、積立投資のメリットのひとつは「ほったらかし」にできること。

それなのに時価によって購入できる口数を計算して「買付を実行」しなければならないのはそれなりに面倒です。

またETFは「自動的に分配金再投資ができない」ので、いちど支払われた分配金まで手動で買い付ける必要があります。

資産運用において、「分配金再投資」は「複利」の効果を最大限発揮させるためのセオリー。

投資信託であれば銘柄や設定によって自動的に分配金を再投資できるので、この点でもETFは不便に感じます。

分配金再投資時にも購入時手数料が発生しますし、そのシーンでも1株単位の金額を考慮しなければなりませんしね。

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「①売買手数料がかかる」というETFのデメリットについては、「NISA」を活用することを条件に無料としている証券会社もあります。

またカブドットコム証券の「フリーETF」なら銘柄は限られているものの売買手数料は無料です。

カブドットコム証券「フリーETF」

※出典元:カブドットコム証券「フリーETF」より

「②定期・定額積立ができない」「③自動買付・自動分配金再投資ができない」に関しては「るいとう(株式累積投資)」という手段があることにはあります。

ただ、るいとうは原則として大手証券会社の支店取引のみの取扱いとなっていて支店の窓口やコールセンターを仲介します。手数料が全般的に安いネット証券では活用できないサービスです。

さらに購入できる銘柄は証券会社によって異なりますし、各社独自の売買手数料や「口座管理料」が発生するなど基本的には割高になることに注意が必要です。

例えば「大和証券」ではるいとうの手数料として1売買単位の約定金額が100万円以下の場合1.242%(税込み)に加えて年間3,240円の口座管理料がかかってしまいます。

このように、ETFには投資信託よりも信託報酬が低いという「運用コスト」においてのメリットがあります。

その一方で「売買コスト」や場合によっては「管理コスト」がかかり、口数単位ではなく1株単位での金額設定になる・手間がかかるといったデメリットがあるわけです。

ETFの運用コストとノーロードで少額投資ができる投資信託のメリットを活用する「合わせ技」として、「リレー方式」というテクニックも存在します。

条件が合えば有効な投資手法ですが、近年では投資信託の運用コストもかなり低くなってきたので、その手間に対する効果は限定的でしょう。

そもそも頻繁な売買は手数料・税金など無用なコストを発生させる可能性がありますし、なにより「めんどくさい」というのが本音です。

こうなってくるとETFの運用コストにはこだわらず、全般的な手数料も低い「SBI証券」や「楽天証券」で「ノーロード投資信託による積立投資が合理的」に思えませんか?

●ウェルスナビ「手数料1%」:やっぱり高い?それとも安い?

「1557」のような国内ETFでさえ売買はなにかと面倒ですが、ウェルスナビでも投資対象銘柄としている「米国ETF」の個人購入ではもっと煩雑な手続きが必要になります。

すでにベテランのアメリカ株投資家であれば、SPY・VTIといった米国ETFに投資しつつ「配当金を米ドルで受け取って再投資するルーティン」ができあがっているでしょう。

慣れてしまえば問題にならないのかも知れませんが、ビギナーにはまず日本円を米ドルに転換する「ドル転」のタイミングが難しいですよね。

それにドル転では「為替手数料」が発生します。「住信SBIネット銀行」の「外貨預金」を利用しSBI証券に送金する方法が低コストですが、それでも「1ドルあたり4銭」となります。

そして米国ETFも国内ETFと同様、購入・売却時に証券会社が定める「売買手数料」がかかってきます。

1回あたりの注文で発生する売買手数料は約定金額の0.45%(税抜き)で、最低5ドル〜上限20ドルというのが各社の標準。

もしぼくが毎月10万円を米国ETFで積立投資しようとすると、コストはどうなるのでしょうか?

2018年10月28日時点では1ドル=約111円ですから10万円=約893ドル。為替手数料は約35円になります。

893ドルの0.45%は約4ドルなので、売買手数料は最低金額の5ドル=約559円になりますね。

  1. 原資:10万円
  2. 為替手数料:約35円
  3. 売買手数料:約5ドル=約559円

⇨ ① ー ② ー ③ = 99,406円

10万円の原資をドル転して海外ETFを買い付けた時点で約594円のコストが発生します。594円÷10万円×100=「0.594%」と決して低い利率ではありません。

もし原資が100万円だったらどうなるでしょう?

100万円=約8,936ドルで為替手数料は約357円。8,936ドルでの売買手数料は0.45%で約40ドルなので、上限20ドル=約2,237円です。

  1. 原資:100万円
  2. 為替手数料:約357円
  3. 売買手数料:20ドル=約2,237円

⇨ ① ー ② ー ③ = 997,406円

原資が100万円になると、ドル転して米国ETFを買い付けた時点での手数料は約2,594円=「0.2594%」とようやく容認できそうなレベルに落ち着いてきますね。

国内ETFに比べると米国ETFはとても魅力的な金融商品に見えますが、日本在住で少額からの積立投資だと意外に「中間コスト」がかかるなど、なにかと「取っつきづらい」のが残念なところ。

ぼくの積立投資額は毎月10万円です。「手数料負け」しないために1回あたりの投資額の目安を100万円≒1万ドルとすると、買付・分配金再投資が1年に1回程度しかできないことになります。

原資を貯めるために10ヶ月も預金で死蔵したり分配金を再投資できないのは、長期投資において重要なキーになる「複利の効果」の観点からデメリットが大きすぎます!

ウェルスナビなら10万円からスタートできて為替手数料・売買手数料が「無料」です。

ウェルスナビ「手数料」

※出典元:ウェルスナビ「手数料」より

でも昨今は低コストなインデックス投資信託のラインナップが豊富ですよね。

それに、極めてローコストなのがメリットであるETFを、わざわざ「高く買う」必要はあるのでしょうか?

「預かり資産の時価評価に年率1%(税別)」をざっくり「信託報酬1%」と考えると、明らかに「割高」だと感じてしまいます。

…であるならば、なぜぼくはウェルスナビについてアレコレ調べているのか?

もちろんAI・ロボアドバイザーによる自動ポートフォリオ構築は目新しくて興味がありますし、長期・積立でETFを活用した世界分散投資というコンセプトにも共感できます。

それに、ウェルスナビは海外ETFにおける「めんどくさい」ことを代行してくれる魅力的なサービスであるのは間違いないと思うからです。

実際「お客様の声」で公開されているとおり、ユーザーの44%は「手間なく資産運用できる」ことからウェルスナビを選んでいます。

ウェルスナビ「数字で振り返るWealthNavi」

※出典元:ウェルスナビ「数字で振り返るWealthNavi」より

「手数料1%」で無料になるサービスには「為替スプレッド」や「リバランス」、そして「自動税金最適化(DeTAX)」も含まれています。

ウェルスナビ以外にもロボアドバイザーによる資産運用サービスを手がける企業はありますが、「自動税金最適化(DeTAX)」は現時点でウェルスナビ唯一の機能ということでポイント高いですね。

さらにウェルスナビの柴山CEOは、SBI証券のインタビューで「DeTAXの機能で年間0.4〜0.6%の負担減になる」ともコメントされています。

これが事実なら、ウェルスナビの「手数料1%」は実際には0.4〜0.6%となり0.10〜0.14%の「経費(運用手数料)」などを考慮しても0.6〜0.8%程度になりますね。

ETFや非上場の投資信託の積立でどうしても発生する「リバランス」の手間や海外ETFの購入で発生する税制上の手間が省けて効率的に「自動化」できるとしたら…

あんなに取っつきづらく感じた海外ETFが、なんだかぐっと身近に感じられませんか?

「AIが人の仕事をうばう」「AIで仕事がなくなる」のは金融業界も例外ではなく、たとえば保険事務員や銀行窓口の業務も不要になるとされています。

銀行といえばかつては安定していて給料もいい優良な就職先とされていましたが、フィンテックによるファイナンスの多様化などにより見直しを余儀なくされています。

銀行は生き残りのため効率化を急いでいて、新卒の採用人数も大幅に減らしていますよね。

世界最大級の投資銀行「ゴールドマン・サックス」も、株式売買などの金融取引における自動化を進めています。

とある部門では最盛期には600人もいたトレーダーがたった2人になったそうで、それまでいた99%以上の人間が削減されたというニュースは話題になりましたよね。

AIが人間の仕事をうばうエキセントリックな事例のように思えますが、開発された自動プログラムは200人ほどのエンジニアで支えられています。

トレーダーに代わりエンジニアという仕事が生まれているので、単純に仕事をうばわれたというよりは仕事の内容が変わったということです。

とはいえ当初600人で回していた仕事が202人で済むようになったということは、人間の仕事が約30%も減ったということですよね。

為替などの取引業務・投資銀行業務といった事業の一部も自動化に向かっています。

金融業界では、すでに金融取引の45%以上が電子化されているという調査結果もあります。

ぼくも事務系の金融系サラリーマンなので、いつか「AIに仕事をうばわれる」のか「AIを支えるのが仕事になる」のか、はたまた露頭に迷うことになってしまうのか…

AI・ロボットにうばわれるのは「作業」であって「仕事」ではないと思うので、より変化に対応しながら課題や価値を生み出す働き方が求められてきそうですね。

そのように考えだすと、ぼく個人の資産運用だってウェルスナビでのオートメーション化による「おまかせ世界分散投資」も「ありじゃないか」という気もするんですよね。

ぼくにとって資産運用は「唯一の趣味」ではありません。

登山で感動したり、トレーニングでメンタル・フィジカルを鍛えたり、ブログ執筆でアウトプットする時間をもっと増やしたいと思っています。

最適ポートフォリオの構築やリバランスなどがもし「めんどくさい作業」なのであれば…

もうそれはロボにお任せしてしまって、「じぶん自身」というリソースをもっと有意義に活用すべきではないでしょうか?

ただ証券ビジネス=手数料ビジネスであり、資産運用で確実にリターンを上げる唯一の方法が「コスト削減」であることは間違いありません。

ウェルスナビを利用することで「手数料」が発生し、極めてローコストという「ETFメリットが損なわれる」のは事実。

「ファンドラップ」ほどの暴利ではないにせよ、確実に「手数料はリターンに影響を与える」要因になります。

「どうしても米国ETFで資産運用がしたいのか」「手間がかからない代わりの手数料1%に納得できるか」が、ウェルスナビで資産運用するか否かのジャッジポイントになりそうです。

金融・投資知識や経験があり、選ぶべきETFや投資信託のメリット・デメリットを理解し自力で運用ができる。

このような人にとって、ウェルスナビの手数料は「高い」と分析されることでしょう。

その一方で「初心者」や、知識・経験がない投資の「未経験者」が手間なく資産運用を始めてみたいとシーンでは、手数料は高すぎず比較的「安い」サービスと言えそうです。

そしてぼくのように一度は「高い」と思っても、為替スプレッド・リバランス・自動税金最適化(DeTAX)などの「付加価値」に「割安さ」を感じるパターンもありますね。

ウェルスナビ「手数料1%」は…

  • 高い:投資の知識・経験がある人
  • 安い:初心者・未経験者
  • 割安:付加価値に納得できる人

ウェルスナビのようなロボアドバイザー投資の契約は大きく伸びていて、2018年6月末の契約件数は2017年末比で+71.3%の約16万件。

預り残高は+56.0%の1,526億円で内866億円がウェルスナビ。ロボアドバイザー投資におけるリーディングカンパニーになっています。

ぼくはロボアドバイザーという新技術を駆使した投資手法には期待しているものの、ウェルスナビのサービス公開は2017年7月とまだまだ運用期間が短いのが少し心配です。

でもこの短期間でウェルスナビは「運用者数:約8万人」「預り資産:約900億円」「預り資産シェア:1位」になるなど驚異的な成長を遂げています。

利用者は初心者・未経験者が多いのかと思いきや「投資経験あり:約72%」とのことで、意外にもしっかりとした投資経験者に選ばれている傾向があるようです。

ぼくは「資本主義は崩壊しない」「世界経済は全体としては成長する」「株価が上がって困る人はいない」という考えでマーケットの価格形成に参加しリターンを得ようとしています。

「3つの株たわら」と称して「日本株式・先進国株式・新興国株式」の投資信託を10:70:20の割合で積み立てているのですが…

ウェルスナビの「ノーベル賞受賞者の理論をベースにした資産運用アルゴリズム」は「株式」だけでなく「債券」や「金」にも分散してリターンを安定化させています。

実際、2016年6月にはイギリスがEU離脱を選択した影響で株価が世界的に下落したものの、金・債券価格が上昇したため株価下落の影響は緩和されていたようです。

ウェルスナビ「英国のEU離脱選択(Brexit)翌日の資産クラス別の日次リターン」

※出典元:ウェルスナビ「英国のEU離脱選択(Brexit)翌日の資産クラス別の日次リターン」より

ぼくは現時点でのリスク許容度や資産運用の目的を考えると「債券・現物資産不要」というスタンスです。

でもこうやって各アセットの値動きの違いが「リスク低減」につながった実例を見せられると説得力を感じざるを得ません。

それに資産運用において「コスト」にこだわることは重要ですが、「結果=リターン」がすべてということも事実ですよね。

ウェルスナビのロボアドバイザーなら、「人間」にはなかなかできない「リスク低減化・リターンを最大化」という「離れわざ」を実現できるのではないか?

そのような「期待感」がどうしても捨てきれないので、ひとまず「口座開設」して投資資金を貯めながらウェルスナビの運用状況をウォッチすることにしました。

ウェルスナビ「口座開設のお申し込みを承りました」メール文面

お得なキャンペーンも実施中のようですし、口座開設には少し時間がかかりますからね。ウェルスナビで資産運用をしたくなった時すぐ始められるようにの準備です。

「長期・積立・分散」のインデックス投資をするなら、まずは「DC・iDeCo」や「NISA」といった「非課税制度」を活用して、それでも「余裕資金」があればウェルスナビという優先順位でしょう。

ぼくは現在「DC」「NISA」を活用していて、「毎月10万円」を「ノーロード投資信託」で積立投資中。

NISAは「奨励金」を考慮した「職場積立(一般)NISA」を始めたばかりで、期間終了までまだ5年あります。

将来的にNISA期間が再度延長したり恒久化する可能性がゼロではありません。それに、アメリカ・イギリスのようにロボアドが非課税口座でも利用できるようになるかも知れません。

もしNISA期間終了までにウェルスナビが優秀な運用実績を出していて、「競合との競争」や「効率化」で「手数料」まで下がっていたりしたら…

「ノーベル賞受賞者の理論をベースにした資産運用アルゴリズム」による「資産運用のオートメーション化」で「作業」に決別するのもいいですね。

果たして、ロボアドバイザー投資はかつてのETFのように「新しい金融商品」として革新を起こし、未来的な資産運用のスタンダードとなれるのでしょうか。

「ウェルスナビ」で資産運用!

2 件のコメント

  • はじめまして。伺いたいのですが、2018年度の投資成績はいかがでしたか?
    株式のみの構成とのことなので18年度は損失が広がったと想像しますが、よろしければ
    投資実績を教えてもらたらと思います。

    • 野田さん

      コメントありがとうございます。

      DCの残高推移を確認したところ、2018年は9月ごろまで好調でしたがその後はマイナスリターンに転じ「マイナス10.75%」というのが直近1年間のパフォーマンスです。

      ただ直近3年間は「プラス4.66%」、開始当初から(約5年間)通算したパフォーマンスは「プラス1.89%」と大幅な損失は回避できているので、「ドル・コスト平均法」の効果が発揮されていると言えるかも知れませんね!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    たかはし昇一

    30歳から3つの「と」(投資・登山・トレーニング)を習慣にしたら人生が変わった金融系サラリーマン。1985年生まれ、東京都23区内在住です。2034年までに金融資産3,000万円の「アッパーマス層」になるため、「収入を増やす」「支出を減らす」「投資で増やす」をコツコツ実践中。