ファンドラップ|手数料が高い「投資信託」はメリット台なし!

たかはし昇一は金融系サラリーマンなので、金融機関が今どのような商品のセールスに力をいれているのかをタイムリーに感じます。

すこし昔であれば「株式」でしたが、それが「投資信託」に変わり…最近では「ファンドラップ」が主力商品になりつつありますね。

各証券会社、さかんにCMなどメディアで宣伝します。

野村證券 | 野村ファンドラップ(ラップ口座)

ファンドラップ | 商品 | 大和証券

日興ファンドラップ一任型 – SMBC日興証券

投資は自己責任が大原則ですが、「ファンドラップ」は金融機関にお金を預けてプロに運用を代行してもらう仕組みです。

一見すばらしい仕組みのようで、金融機関が熱心にセールスするのにはワケがあるのです。

金融系サラリーマンのぼくが言うのもなんですが…基本的に「金融機関がおすすめする商品」を購入してはいけません!

●ファンドラップは「ラップ口座」の廉価版!

そもそも「ファンドラップ」は富裕層向けサービス「ラップ口座」の廉価版です。

「ラップ口座」とは、証券会社が投資家からお金を預かって、資産の運用から管理までを包括的に代行するサービス。

みずほ証券:ラップ口座とは

資産運用についてさまざまなサービスを包括的に提供することから、「ラップ(wrap)=つつむ」という名前がついています。

金融機関において、ラップ口座の位置付けは「富裕層向けサービス」

最低預入金額を1,000万円以上としているところが多く、金融機関によってはそれ以上とさらにハードルが高いケースもあります。

アメリカでは1970年代後半にはラップ口座がはじまりましたが、日本では1990年代後半からとかなり遅れています。

開始当初はさまざまな法規制があり普及しませんでしたが、2004年に規制が緩和されてから徐々にラップ口座をとり扱う金融機関が増えてきました。

ラップ口座では、株式や投資信託の売買手数料はかかりません。金融機関は、顧客の運用資産残高に応じて、決まった比率の「残高手数料」をとるのが基本のビジネスです。

「顧客の残高増加=金融機関の手数料増加」という仕組みで、顧客と金融機関が「資産を殖やす」という同じ目標を共有します。

「固定報酬型」「成功報酬型」やその組み合わせなど、複数のタイプがあります。

●ラップ口座と「ファンドラップ」はどう違う?

「ファンドラップ」は、その名前の通り「ファンド=投資信託」で資産運用をおこなうのが特徴。

さまざまなタイプの投資信託を組み合わせることで、顧客ごとのリスク許容度・期待リターンに応じた運用モデルで分散投資ができます。

最低投資金額も定められてますが、ネット証券では10万円から大手証券会社でも300万円〜500万円程度とラップ口座よりは低めのハードル設定

手数料が「固定報酬型」と「成功報酬型」があるのはラップ口座と同じですが、「投資信託」が投資対象であることから、さらに「信託報酬」もかかります。

金融機関が資産の運用・管理をしたり、売買時の手数料が発生しない点は「ラップ口座」も「ファンドラップ」も同じです。

●ファンドラップのメリットは「投資一任」!

「ファンドラップ」はプロに資産運用を任せることができる「投資一任サービス」です。

顧客ごとにリスク許容度・期待リターンなど目的に応じた最適なポートフォリオで、手間なく分散投資ができるのがメリット!

投資に興味があっても具体的な投資方法がわからない人や、忙しくて資産運用について考える時間がない人でもプロに一任することで気軽に投資ができますね。

●ファンドラップの問題は「高コストすぎる」こと!

たしかに「投資一任」は便利ですし洗練されたプロのサービスも安心ですが…とにかく「コストが高い」のがファンドラップの問題点です。

とある証券会社を例にとると、ファンドラップの「最大手数料」が1.296%で「信託報酬」が0.685%。

さらに「投資信託の信託報酬」が2.052%と、手数料が最大で4.033%になります!手数料が年間4%と仮定すると、投資金額300万円に対して手数料が12万円。

分散投資の期待リターンは株式メインでも5%程度と言われているので、リターンのほとんどがコストとして金融機関に取られる仕組みです。

●人気があるのは「金融機関のセールスが積極的だから」でしょ?

ファンドラップに限らない話ですが、投資商品はほとんで運用成績が保障されていません。

それに対してコストは事前に確定している数少ないファクターになります!

つまり、コストを下げること=リターンを確実に上げる唯一の方法です。

高コストのファンドラップで運用するぐらいなら、低コストのインデックスファンドを自分で組み合わせる方が合理的。

投資信託はインデックスファンドを活用することで「低コストに分散投資ができる」点にメリットがあるはず。

それなのに、金融機関にリターンと同等の手数料を取られるなんて馬鹿馬鹿しすぎます!

そもそも「リスク許容度」や「期待リターン」に応じて、ポートフォリオを自分で考えるも「投資の醍醐味」だとも思いますしね。

「ファンドラップ人気」は、高い手数料を目当てに金融機関が熱心にセールスしている結果です。

もし自分の親族が「ファンドラップってどうかな?」と言ってきたら、「金融機関のおすすめはNGだから、ぼくにアドバイスさせて」と返そうと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

たかはし昇一

30歳から3つの「と」(投資・登山・トレーニング)を習慣にしたら人生が変わった金融系サラリーマン。1985年生まれ、東京都23区内在住です。2034年までに金融資産3,000万円の「アッパーマス層」になるため、「収入を増やす」「支出を減らす」「投資で増やす」をコツコツ実践中。